サフォークを知る
近所の箟岳山に羊を放牧している栗園があるというのは知っていたけど、はたしてその羊がなんていう種かも知らず、そもそも羊の事をそんなに知らなかったけれども、御縁があって牧場主の駒込さんに「羊の毛を使ってみない?」というお言葉をいただいたのが羊とのお付き合いの始まり。「サフォーク種なんだけど」という駒込さんからの言葉で初めてサフォークという種を知った。
ネットで調べるとサフォークの毛は縮れていて、紡ぐと空気がたくさん入ってとても弾力のある糸になるがなかなかつぶれないといった特徴あるらしいという事がわかった。布団の中詰めに使われるとか。
まぁ、よく分からないこともあるけど、まずは自分で糸を紡いでみようということで、糸にするまでの簡単な道具をいくつかそろえ、駒込さんから頂いたサフォークの毛を毛糸にすることから始めてみることにした。
羊一頭分の毛。
お湯で軽く汚れを落とした後にエマールで油を落とす。(後から知ったのだが、ほんとはネリモノゲンとか米ぬかがいいらしい。油を落としすぎないようにするのがポイント) 羊の油はラノリンといって化粧品などに使われるものなのだそう。
きれいになってふわふわもこもこ。これも後から分かったのですが、初の羊毛洗いは油を落としすぎたようでした。。
カーディング。毛を梳かす。
梳かした毛をくるくる丸めて紡ぎやすくする?ローラックスというらしい。
スピンドルで紡ぐ。なんて原始的な体験!!
古代、人々はこのスピンドルでいろいろな繊維や毛を撚って糸を作って衣服や身の回りの日常品を作っていました。
で、紡いだ単糸を二本合わせてさらに撚りをかけて紡いでいくと毛糸になるのです。
楽しくて楽しくて、もう早く毛糸にして編んでみたくて時間があると紡いでました。
初めて紡いだ毛糸で編んでみましたよ。毛糸の太さがばらばらでなんともかわいい。手紡ぎならではですが、手が慣れてくるときれいに均一に紡げるようになって、逆にこんな感じの手紡ぎ感が出なくなるんだそう。そうなのか。。
ひょんな事から刈った毛をいただき、、、、なんとか毛糸まで辿り着きました。