羊毛でフェルトのコースター作り、終了しました。
昨日、羊毛フェルトでコースターを作るワークショップが開催されました。
そう羊毛は黄金山牧場の羊さんたちの毛。
刈った羊毛を洗って、カーディング(毛をといていく作業)をすると写真のようにふわふわになります。
その羊毛に温かい石鹸水をかけて手で押しつぶしていきます。最初は優しく、そしてある段階までいったらあとはごしごしと強くこすったり、丸めて押しつぶしたりしながら羊毛をフェルト化していきます。 写真中央の白いブラウスの方が今回講師を務めてくださった山村さん。
土台ができたらその後、色つきの羊毛をニードル針で刺していって模様を描いていきます。これがまた楽しい!
ねこ!!
完成しました~~。
みなさんそれぞれでおもしろい。
下の写真は、講師の山村さん手作りのフェルトの作品。フェルトのバッグやルームシューズ、そしてマトリューシュカ!! どれもかわいい。。。♡
最後に参加者の方から感想もいただきました。
●羊毛を石鹸水でフェルト化する過程を知ることができて楽しかった
●黙々と手を動かして作るのが楽しく、ストレス発散にもなった
●できている物を買うのもいいけど、物を作るその過程を大切にしたい。子どもいてなかなかこういう機会はないけど、今日は参加できて良かった
●涌谷産の羊毛で作るのが良かった。染めもやりたい。オール涌谷産でもっとやってほしい。ぜひ参加したい(涌谷に実家がある仙台在住の方)
手づくりはものすごく地道な作業です。買った方が早い!とも思う事もありますが、でも、もくもくと集中しながら自分のイメージを形として現していく作業はとても楽しいものですし、それはとても豊かな時間だと感じております。
そして、このワークショップの主役はなんといってもこの方!
黄金山牧場の羊さん♡
今回ご参加くださった皆さん、山村さん、羊さん、牧場主の駒込さん、ありがとうございました!
牧場で糸紡ぎテント♪
9月、箟岳山観光栗園では栗拾いを楽しめます。栗園は黄金山牧場でもあり、羊さん達が草を食べている横で栗拾いができるという、なんともユニークな栗園&牧場でございます。この期間、いろいろな所から栗拾いを楽しみにたくさんの人がこの栗園を訪れてきます。であれば、栗園にここの羊さん達の毛で糸を紡げる体験ブースを作ろう!ということで、糸紡ぎテントを張りました。
テントの周りでもふつうに羊が草を食べています。
糸紡ぎスタート!
涌谷の方々。
こちらのご家族は仙台から。
自分で紡いだ糸で指編みを始めた女の子。
どんどん編めていく。すごい!
出来上がった作品は首に巻いてひつじさんの首飾りに。なかなかワイルドです。笑
この日いらしていた方のほとんどは仙台、東松島、一関!などなど、遠くから栗拾いを楽しみにここ涌谷まで来てくださっていました。
お子様は羊毛で遊べるのが楽しそうで、カーディングした後のふわふわもこもこの羊毛で遊んだり、糸を紡いだり。大人の方は糸を紡いでみて、毛糸になるまで大変な作業があることに驚いていたり、といろいろな反応があって面白かったです。
テント設営を手伝ってくれたK先輩。糸紡ぎ、お似合いです。^-^
お手伝いしてくださった皆さん、体験しにきてくださった皆さん、ありがとうございました!
サフォークを知る
近所の箟岳山に羊を放牧している栗園があるというのは知っていたけど、はたしてその羊がなんていう種かも知らず、そもそも羊の事をそんなに知らなかったけれども、御縁があって牧場主の駒込さんに「羊の毛を使ってみない?」というお言葉をいただいたのが羊とのお付き合いの始まり。「サフォーク種なんだけど」という駒込さんからの言葉で初めてサフォークという種を知った。
ネットで調べるとサフォークの毛は縮れていて、紡ぐと空気がたくさん入ってとても弾力のある糸になるがなかなかつぶれないといった特徴あるらしいという事がわかった。布団の中詰めに使われるとか。
まぁ、よく分からないこともあるけど、まずは自分で糸を紡いでみようということで、糸にするまでの簡単な道具をいくつかそろえ、駒込さんから頂いたサフォークの毛を毛糸にすることから始めてみることにした。
羊一頭分の毛。
お湯で軽く汚れを落とした後にエマールで油を落とす。(後から知ったのだが、ほんとはネリモノゲンとか米ぬかがいいらしい。油を落としすぎないようにするのがポイント) 羊の油はラノリンといって化粧品などに使われるものなのだそう。
きれいになってふわふわもこもこ。これも後から分かったのですが、初の羊毛洗いは油を落としすぎたようでした。。
カーディング。毛を梳かす。
梳かした毛をくるくる丸めて紡ぎやすくする?ローラックスというらしい。
スピンドルで紡ぐ。なんて原始的な体験!!
古代、人々はこのスピンドルでいろいろな繊維や毛を撚って糸を作って衣服や身の回りの日常品を作っていました。
で、紡いだ単糸を二本合わせてさらに撚りをかけて紡いでいくと毛糸になるのです。
楽しくて楽しくて、もう早く毛糸にして編んでみたくて時間があると紡いでました。
初めて紡いだ毛糸で編んでみましたよ。毛糸の太さがばらばらでなんともかわいい。手紡ぎならではですが、手が慣れてくるときれいに均一に紡げるようになって、逆にこんな感じの手紡ぎ感が出なくなるんだそう。そうなのか。。
ひょんな事から刈った毛をいただき、、、、なんとか毛糸まで辿り着きました。
サフォークの旅
ここは宮城県涌谷町。時は749年、聖武天皇の発願によって進められた奈良東大寺の大仏建立事業。大仏本体の鋳造が完成間近となったが、大仏様を覆う肝心要の金が圧倒的に不足。そんななか、陸奥国小田郡出金山から金がとれたぞ!という知らせが届く。そこから日本のゴールドラッシュ時代の幕開けとなり、そして752年、無事大仏様が完成し開眼供養会が行われたのである。そう、その陸奥国小田郡出金山とは現在の涌谷町にある黄金山。黄金山は涌谷町のほぼ中央にある箟岳山塊のひとつであり、当時はこの箟岳山塊一体を指して黄金山と呼んでいたらしい。
その箟岳山の中腹に羊の牧場がある。その名も”黄金山牧場”。なんて縁起のいい羊たちだろう。笑
羊たちは栗園に放牧され、栗園の草を食べ、栗は羊たちの糞が肥料となり秋には収穫される。山の中腹にある牧場は景色も最高で、広がる緑と空とメェ~~~と草を食む羊たちとでなんとものどかで平和な風景。癒されます。。
そんな羊たちはサフォーク種という食肉用の羊たち。そう美味しいラム肉になるのです。。 お肉は無事に出荷され人に喜ばれながら人を養いますが、羊の毛は行き場がなく(需要がないのですね、、)、仕方なくそのまま放置されているか廃棄されています。
牧場主に大切に育てられている羊たち。お肉だけでなく羊毛も人々に喜ばれる形でなんとか活用できないものかという思いから始まるサフォークの旅。
始まり、始まり。。